お散歩中、耳をカットされている猫を見かけませんか?
実は、耳をカットされているのにわけがあります。
耳カットは「不妊・去勢手術」を施されているという印で、近所の方がエサやり等のお世話をしているのです。いわゆる地域猫です。
カットされた形が桜の花びらに似ている事から、地域猫の事を「さくらみみ」の猫、「さくらねこ」と呼ぶ事があります。
地域猫活動はヒトとネコの共生を目的に行われています。
猫好きな人にとってみれば、町で猫を見かけるのは嬉しい事ですがそう思う人ばかりではありません。排せつ物や鳴き声やにおい等は近所に住む方からすれば解消してほしい問題です。
一方、屋外で暮らすのは非常に猫にとって非常に厳しいものといわれます。一般に屋内で暮らす猫の寿命は10~15年ほどなのに対し、外で暮らす猫の寿命は5年ほどです。
ヒトにもネコにも暮らしやすい町を作るためには、屋外で暮らす猫の数をこれ以上増やさない事が重要なのです。
2008年より、荒川区でも不妊・去勢手術費用の補助がスタートしました。
多くのボランティアの活動によって手術が済んだ頭数が増え、近年では手術数がピーク時の半分ほどとなっています。
しかし、課題はまだまだ残ります。
ボランティアの数の不足・高齢化や時には高額に及ぶケースもある医療費…。
今後も継続した活動を実施を目的に、より区や地域住民を巻き込んで、支援の輪を広げていくために私たちは活動を続けています。